貴重な古書を虫干し 足利学校で風物詩「曝書」始まる

貴重な古書を丁寧に広げて虫干しする職員

 足利市昌平町の史跡足利学校で4日、学校が所蔵する貴重な古書を虫干しする「曝書(ばくしょ)」が始まった。江戸時代にも行われていた記録が残る秋の風物詩。

 今年は約1万7千冊のうち、江戸時代中期以降の学校庠主(しょうしゅ)(校長)の日記や、学校関係の諸記録をまとめた市指定重要文化財「足利学校記録」46冊など計791冊を虫干しする予定。

 初日は木箱に入った古書を、マスクと手袋を着けた職員たちが8畳二間の書院に搬入。傷みを確認しながら、丁寧に開いて作業を開始した。11月中旬まで原則週3日、晴れて湿度の低い日に実施する。

貴重な古書を丁寧に広げて虫干しする職員

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