原燃料高騰にも負けず…しまむら、営業利益289億円超 酷暑対応の夏物好調、売上高は中間期で過去最高

しまむら、過去最高益289億円 夏物販売が好調

 衣料品大手のしまむら(埼玉県さいたま市大宮区)が3日発表した2022年3~8月期連結決算は、営業利益が前年同期比14.1%増の289億1900万円だった。中間期では過去最高を更新。原燃料費などが上昇するも酷暑対応の夏物衣料の充実で売上高を高めたほか、デジタル広告の活用に努め、原燃料費の上昇などに対応した。

 売上高は5.9%増の3013億4800万円で、中間期では過去最高となった。主力のしまむら事業の既存売上高は5.0%増だった。

 同事業では自社開発ブランドとサプライヤーとの共同開発ブランドの品ぞろえを拡充。同ブランドは夏物の肌着や寝具が堅調で、高価格帯の「CLOSSHI PREMIUM」も機能性を強化し人気だった。在庫管理では中国・上海のロックダウンにより一部商品で納期遅れが発生する中、サプライヤーと連携し6月下旬以降の猛暑に対し夏物の準備に努め、7月度の売り上げが伸長した。

 23年2月期の連結業績予想は従来予想を据え置いた。

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