“和牛五輪” 長崎県勢21頭が挑む 鹿児島であす開幕「市場評価高めたい」

牛の手入れをする平山さん(右)と前川さん=平戸市田平町、平戸口中央家畜市場

 第12回全国和牛能力共進会(全共)は6~10日、鹿児島県で開かれる。過去最多の41道府県を代表する計約450頭が9出品区で競う予定。5年に1度の「和牛のオリンピック」と呼ばれる国内最大の畜産イベントに、県勢は計21頭が挑む。
 種牛候補の雄牛や繁殖雌牛の体形などから優秀な子牛をつくる能力を評価する「種牛の部」と、枝肉の質・量を審査し親牛を評価する「肉牛の部」がある。県勢のうち11頭は県北地区が占めた。

県代表牛一覧

 2大会連続で種牛の部に出場する平山義雄さん(54)=平戸市=は今回、花形の6区(総合評価群)に娘牛「ことぶき」、4区(繁殖雌牛群)に母牛「あいかな」を出品。前回の宮城大会は気温の寒暖差が大きく、牛の体調管理に苦労した。その経験を生かし、事前に会場の環境を確認するなど万全を期す。「いい結果を残して市場での評価を高くしたい」と気合が入る。
 前川常太郎さん(40)=同=は前回出場の父に続き、親子2代にわたって臨む大舞台。種牛の部の6区に雌牛「さくら」を出品し「良牛と巡り会えたから出られる。全力を出し切りたい」と開幕を楽しみにしている。


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