静岡県牧之原市のこども園で通園バスに園児が置き去りにされ死亡した事件から10月5日で1か月になります。園は事件を防ぐため、マニュアルを改定して園児の受け入れを再開していますが、この1か月の間に22人が転園を希望しています。
<篠原大和カメラマン>
「事件発生から1か月がたちました。園では4重チェックで園児の登園確認をしているということです。きょうは増田理事長の姿も見られます」
静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」では9月5日、この園に通っていた女の子(当時3)が通園バスの中に約5時間にわたり取り残され、熱中症で死亡しました。園は今回の事件に至ったいきさつについて、4つの人為的ミスが重なって起きたとしています。
▼70代の女性職員が全員の降車を確認せず
▼急きょ運転手をつとめた当時の理事長は車内を確認せずに施錠
▼クラスの補助職員は女の子の「登園」の情報を見逃し
▼担任などは女の子が欠席と思い込み保護者などへの確認を怠っていました。
園は毎朝、園児の出欠を4回チェックするなどとした新たなマニュアルを作成し、10月3日から園児の受け入れを再開しているものの、安全が確保されていないとして通園バスの運行は見合わせています。
<牧之原市 杉本基久雄市長>
「二度とこのような事故を起こさない、安心安全な保育を行っていただきたい」
牧之原市によりますと事件当時、川崎幼稚園に在籍していた園児167人のうち、22人の園児の保護者から転園の申し込みがあり、このうち16人の転園先が決まっているということです。