アストロズ・バーランダーが5回ノーヒットの快投 2冠をほぼ手中に

【フィリーズ0-10アストロズ】@ミニッツメイド・パーク

アストロズは先発のジャスティン・バーランダーが5回77球を投げて被安打0、与四球1、奪三振10、失点0の好投を見せると、2番手ハンター・ブラウン、3番手ヘクター・ネリスもフィリーズ打線をノーヒットで繋ぐ。9回表先頭のドリュー・スタッブスに安打を許し継投ノーノーは逃したものの、その後迎えた無死満塁のピンチを凌いで完封リレー。打線の大量援護もありアストロズが10対0で快勝した。バーランダーは18勝目(4敗)をマーク。フィリーズ先発のレンジャー・スアレスに7敗目(10勝)が記録された。

アストロズは1回裏にジェレミー・ペーニャの22号2ラン、カイル・タッカーの30号3ランで5点を先制すると、2回裏にはマーティン・マルドナードの15号ソロ、5回裏にも4連打などで2得点と打線がつながりフィリーズを圧倒。援護をもらった先発のバーランダーは5回の先頭打者に四球を許すまで一人のランナーも許さないパーフェクトピッチングを見せると、最後までフィリーズ打線にヒットを許さず勝ち投手の権利を持って5回で降板。リリーフ陣もフィリーズ打線を寄せ付けず、プレーオフに勢いをつける完封リレーとなった。

トミー・ジョン手術から復帰シーズンとなった39歳のバーランダーは今季最終登板を終えて投球回175、18勝4敗、防御率1.75、185奪三振と圧巻の成績。最多勝が確定し、最優秀防御率もほぼ手中に収めている。バーランダーの防御率は両リーグ合わせてもトップの数字であり、39歳以上の投手が両リーグトップの防御率をマークするのは、記録が残っている1912年以降ではロジャー・クレメンス以来史上2人目の大記録。2017年以来の世界一へ、プレーオフの舞台でも衰えを知らない鉄腕の活躍が期待される。

© MLB Advanced Media, LP.