ULA、米国SES社の通信衛星2機を打ち上げ 米国内の5Gサービス拡大にも関係

【▲SES-20とSES-21の想像図(Credit: SES)】

ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は日本時間2022年10月5日に、同社の「アトラスV」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた人工衛星は無事に軌道へ投入されたことが、ULAのSNSや公式サイトにて報告されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■アトラス V 531(SES-20 & SES-21)

打ち上げ日時:日本時間2022年10月5日6時36分【成功】
発射場:ケープカナベラル宇宙軍基地(アメリカ)
ペイロード:SES-20、SES-21

SES-20とSES-21は、ボーイング衛星システムズが設計・製造し、ルクセンブルグの通信会社「SES」が運用するCバンド通信衛星です。SES社によるとSES-20とSES-21は、タレス・アレーニア・スペースが設計・製造したSES-22と同様に、通信衛星が利用するCバンドの一部(280MHz幅)を5Gサービスに割り当てるアメリカ国内での取り組みにあわせて製造されました。これらの衛星は北アメリカ向けにデジタル放送サービスを提供するとともに、Cバンドの一部を空けることで、アメリカ全土を対象とした5Gサービスの拡大に貢献することも目的とされています。

なお、2022年第4四半期にはSES-18とSES-19の打ち上げが計画されています。

【SES衛星シリーズは6つの衛星で構成される。「SES-22」は2022年6月に、ロゴに名称がない「SES-17」は2021年10月に軌道へ投入された(Credit: SES)】

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  • Image Credit: ULA
  • ULA \- ATLAS V TO LAUNCH SBIRS GEO 6

文/sorae編集部 速報班

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