PAD、@mobi販売開始 自律移動ロボットの各種機能実現を支援

パナソニック アドバンストテクノロジー株式会社(以下、PAD)は、自律移動ロボットの各種機能を実現するソフトウエアパッケージ@mobiの販売を10月3日に開始した。9月30日付のプレスリリースで明かしている。

PADは、これまでの多種多様な自律移動ロボットの設計開発業務を通じて、利用者からの声を聞いてきたという。具体的には、「ROSなどのOSS(Open Source Software)や市販ソフトウエアを使ってみたが、導入や使いこなしが困難」「最低限の自律移動機能はどうにか実現したが、所望の性能やサービスを実現できない」などだ。

同社は、これらの困りごとを解決するため、自律移動のためのソフトウエアだけでなく、センサ、コントローラ、操作アプリケーションをすぐに利用可能な形式で提供する。さらに、経験豊富なエンジニアが利用者のロボットを所望の動作を確認できるところまでサポートするパッケージとして開発を行った。

さらに、同製品は、「さまざまなタイプのロボットにスピーディに適用が可能」「かんたんGUI操作」「強力な自律移動機能」などの特長がある。適用については、2輪差動型、無限軌道型、アッカーマン機構などさまざまなタイプのロボットへの搭載実績がある。くわえて、組み込みに必要なインタフェースを備えることにより、スピーディにロボットの自律移動を実現する。(平均2~4週間で動作確認を完了)

また、同製品は、スマートフォン、PCなどから目標地点(ゴール)と通過点(ウェイポイント)を指定するだけで最短経路を自動で算出し自律移動する。WebAPIを公開しているため、既に利用しているアプリケーションへの組み込みも可能だ。

ほかにも、障害物回避機能により リアルタイムに経路中の障害物を回避しゴールに到達可能だ。さらに、3Dセンシング機能(オプション)によりスロープや起伏のある地形でも高低差を考慮して自律移動できる。森林、トンネルなど特徴量の少ない環境でも高精度の自己位置推定が可能だという。

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