【ニューヨーク不動産最前線】 間取りの数え方

今回はアパートの部屋数の数え方と表示の仕方についてお伝えしようと思います。ちょっと癖があるので、ウェブサーチ等で初めて表示を見る人は混乱するかもしれません。

一般的な部屋の数え方はベッドルームの数を表します。寝室が1つだと1BR、2つだと2BRです。部屋が1つしかなくて寝室も兼ねている、いわゆる日本のワンルームの場合はスタジオ(Studio)と呼びます。

ここまでは簡単ですが、実際に募集広告等に出ている表示はちょっと分かりにくく、room/bedroom/bathroomの数という表示になっています。1BRの場合は3/1/1.0とか3/1/1.5等と表示されています。これはそれぞれ3room/1bed/1bath、3room/1bed/1.5bathのことです。

1BRなのに部屋数3と表示されるのはリビングルームとキッチンをそれぞれ部屋とカウントしているためです。2BRの場合は部屋数が4とカウントされます。バスルームはシャワー(もしくはバスタブ)が付いていると1とカウントされますが、トイレだけの場合(パウダールームとも呼びます)は0.5とカウントされます。

では、表示が3.5/1/1.0等となっている場合は何でしょう。これはリビング・ダイニングエリアがくっ付いているタイプです。ジュニア・フォー(Junior 4)と呼ばれ、ベッドルームは1つでもリビングを間仕切って小さな部屋に使える人気の間取りです。2BRは値段が高いけど、これだと1BRプラスの値段で広いスペースを手に入れることができます。

ちなみにスタジオでバスルームが1つの場合の表示は2/0/1となります。一瞬、2BRなのかと思ってしまいますよね。

最後に、おもしろい呼び方をする間取りをご紹介します。独特の呼び方で慣れるまでは分かりづらいのですが、NYCの古いコープに多い間取りです。

クラッシック・ファイブ(Classic 5):ファイブというからには5roomです。ベッドルーム2つ、リビングルーム、フォーマル・ダイニングルームとキッチンの5部屋。

クラシック・シックス(Classic 6): ベッドルーム2つ、リビングルーム、フォーマルダイニングルーム、キッチンに加えて小さな部屋(通常maid’s roomと呼ばれます)。

部屋の数え方はアメリカ人にとってもややこしいです。詳しく理解する必要はないのですが、分かっていると表示を見ただけで、おおよその間取りが予想できたり広さの検討がついたりするので、慣れると便利です。特にClassic 6はニューヨークでアパート探しをしているともっとも良く耳にする間取りかもしれません。

部屋の数え方については、REBNYが公示している表を参考にしてみてください。

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