日本海の絶景眺め、たき火楽しむ新エリア 福井のガラガラ山キャンプ場に10月8日オープン

たき火台が常設された新サイト「キコリア」でキャンプを楽しむ来場者=1日、福井市赤坂町
ガラガラ山キャンプ場に新たにオープンするたき火サイト「キコリア」=1日、福井市赤坂町

 福井県の福井市ガラガラ山キャンプ場(赤坂町)に10月8日、絶景を眺めながらたき火が楽しめる新エリア「Kikoria(キコリア)」がオープンする。後片付けが不要のたき火台を常設した区画を設け、まきが使い放題という北陸でも珍しいスタイル。同キャンプ場の担当者は「日本海の絶景とたき火で、ぜいたくなひとときを過ごしてもらいたい」と話している。

 2017年度から同キャンプ場の指定管理を受託している福井和泉リゾート(本社福井県大野市)が、自主事業として今年5月から整備を進めてきた。かつて棚田や杉林だった、管理棟とコテージの間の空き地3千平方メートル余りを活用し、約30~150平方メートルのサイト8区画や園路を設けた。

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 瓦チップを敷き詰めた各サイトには電源や水道のほか、直径約60センチのたき火台を常設。利用者はエリア内のまき小屋にあるまきを自由に使うことができる。子どもでも使えるまき割り器具も設置した。

 エリアは日本海の水平線が目線と同じになる高さに設け、夕日や漁り火を眺めながら思い思いのひとときを過ごせる。また、片付けが不要なことから、朝からでもたき火を楽しめるのが魅力という。1日にはプレオープンイベントがあり、応募100組の中から抽選で選ばれた6組が堪能した。

 同キャンプ場は、年間約1万3千人が利用し、6、7割を県外客が占めている。支配人の田村佳紀さんは「県外を見ても、ここまでのロケーションでたき火を楽しめる場所はそうそうない。キャンパーの理想郷のような場所として広くPRしていきたい」と話した。

 5人程度までの利用を想定した約150平方メートルのサイトで1泊1万2千円(高校生以上別途入場料)。各テント1張り、タープ1張りまで。連泊で2泊目から2千円引き。問い合わせは同キャンプ場=電話0776(89)2180。

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