エンゼルスがネビン監督代行の正式就任を発表 来季1年契約

日本時間10月6日、エンゼルスはフィル・ネビン暫定監督と来季の1年契約を結び、2023年は正式に監督としてシーズンを迎えることを発表した。3塁コーチとして今シーズンを迎えたネビンは、12連敗中の現地6月7日に解任されたジョー・マドンの後を受けて暫定監督に就任し、最終戦を残して105試合で46勝59敗。トータルでは負け越しているものの、8月1日以降は30勝29敗と一定の結果を残していた。

ネビンは監督続投が決まったことについて「とても興奮している。ペリー(ミナシアンGM)から昨夜呼ばれた時は少し緊張したが、彼に感謝した。そして、監督を任せてくれたアート(モレノオーナー)、ジョン・カーピノ(クラブ会長)、そしてエンゼルスに関わる全ての人に感謝したい。私が思い描いていたような展開ではなかったが、特別な人たちから素晴らしい機会を与えられたと思っています。」とコメント。また、チームについて「我々には世界最高の選手たちがいて、彼らの周囲にはいいサポートグループがいる。“健康ならやれる”と思われているのも知っているし、能力のある人物がたくさんいるんだ。」と話した。

ネビンの続投は選手からも好評で、正式発表後のシーズン最終戦2時間前には祝賀会が開かれたとのこと。正捕手のマックス・スタッシは「彼は素晴らしい仕事をした。彼は野球人で、選手と勝利に関わる全てのことを気にかけている。監督として適任であり、彼と戦えることに興奮している。」とコメント。今季大きく成績を伸ばしたテイラー・ウォード外野手も「フィルは素晴らしい監督だと思う。彼は僕らをやる気にさせ、団結させてくれる。」と述べた。

メジャーで12年間プレーし、マイナー、メジャーで様々な役割を経てチャンスをものにしたネビンの残留決定は選手からも歓迎されているが、マイク・トラウトと大谷翔平という2人のスターを抱えるチームにとって、来季はより勝利が求められる。今季地区首位のアストロズから32ゲーム、プレーオフ進出ラインから13ゲーム離されたチームを立て直せるか、ネビン監督の手腕に注目が集まる。

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