誘拐された我が子の奪還を誓った母親の愛と執念の物語「母の聖戦」が、2023年1月20日から劇場公開されることが決まった。
「母の聖戦」は、犯罪組織に誘拐された娘を奪還するため、命がけの闘争に身を投じた女性の実話をベースに、平凡なシングルマザーの主人公がたどる想像を絶する運命を映し出した作品。ある日突然、娘を誘拐された主人公シエロは、容赦なく身代金をむしり取られ、たちまち孤立無援の極限状況になる。誰にも頼れないことを悟ったシエロは、危険を顧みず犯罪組織への監視・追跡を行い、軍をも巻き込んで娘の捜索を繰り広げていく。
年間約6万件（推定）の誘拐事件が発生するというメキシコを舞台に描かれた本作は、全編にわたって主人公シエロの視点でストーリーが展開し、誘拐ビジネスの闇の奥深くを見せていく。入念なリサーチによるリアリスティックなまなざしに貫かれたクライム・スリラーとなっている。
メガホンを取るのは、これが劇映画デビューとなるテオドラ・アナ・ミハイ監督。ダルデンヌ兄弟、「4ヶ月、3週と2日」でカンヌ映画祭パルムドールに輝いたクリスティアン・ムンジウ、「或る終焉」で知られるメキシコのミシェル・フランコがプロデューサーとして参加している。第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアされ、第34回東京国際映画祭では「市民」のタイトルで上映され、審査委員特別賞を受賞した。
ポスタービジュアルでは「娘は私が取り戻す―」のキャッチコピーとともに、すさまじい執念と強い意志を象徴する母親の表情が大きく切り取られている。
【作品情報】
母の聖戦
2023年1月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
配給：ハーク
