小田急不、愛知県一宮市で物流3弾竣工―全国で積極開発、東北・中国地方も視野    

(提供:日刊不動産経済通信)小田急不動産は、愛知県一宮市で物流施設の第3弾となる「小田急不動産ロジスティクスセンター一宮」を竣工させた。「一宮」は同社が中部エリアで手掛けた物流施設の初弾となる。そのほか、愛知県岡崎市と福岡県糟屋郡でも開発に着手しており、今後も全国で積極的に展開していく。

同物件(愛知県一宮市貴船町3―7)は、名神高速道路・一宮ICから約5・8km、名古屋高速16号一宮線・一宮中ICから約2・5kmの立地。敷地面積は1万3234・63㎡。S造4階建てで、延床面積は2万6922・21㎡。竣工は9月30日。名古屋市を中心とした消費地への配送拠点や中部エリアの広域の配送拠点のほか、関東と関西をつなぐ中継拠点としての高い需要を見込む。製造業の強い愛知県であることから自動車関連の利用も想定する。また、一宮市の市街地に近接していることから労働力の確保に関する優位性も見込む。現在、1棟利用も想定しながら最大2テナントの募集を行っている。

同社の物流施設の開発は、投資家向けに販売する事業。リーシング後に一定期間の実績を積み、リートやファンドなど機関投資家向けに販売していく。物件の開発から出口まで最長で4、5年を事業期間としてみている。初弾の千葉県から愛知県、今後の福岡県と開発が続くが、同社は全国での開発を積極的に展開していく。「消費の量に対して、物流施設の床が足りないところを中心に開発用地を仕入れたい」(同社)とし、とくに東北エリアや広島県・岡山県、福岡を中心とする九州エリアなどを視野に入れながら、全国での展開を進めていく。

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