違反車の取り締まりも 地元で最も交通量多い、小学校近くの交差点に警官配置 自転車事故が多い地域事情も

通学時間帯に交通指導を行い、子どもたちの安全を見守る奥冨真吾署長ら

 秋の全国安全運動最終日、埼玉県警杉戸署は通学中の子どもたちの安全を守ろうと、通学路での交通指導や違反車両の取り締まりを行った。

 同署管内の杉戸、宮代町の通学路で最も交通量が多い宮代町立笠原小学校近くの交差点では、通学時間帯に警察官や交通指導員らが横断する児童の誘導や見守りを実施した。同小は安全確保のため、児童約100人の通学路をこの交差点に集中させ、集団で登校させているという。奥冨真吾署長が子どもたちに「おはようございます」と声をかけると、児童らも「おはようございます」と元気よくあいさつを返していた。

 秋の交通安全運動期間中、同署管内で死亡事故の発生はなかったが、9月下旬までの人身事故の発生件数は、四輪車の事故が約55%と最も高く、次いで自転車事故が25%と続いた。

 同署の石山雅之交通課長は「自転車事故が多いのは、公共交通機関が少ないことのほか、自転車利用者の増加による要因も大きい。ヘルメット着用や任意保険加入に積極的に取り組んでほしい」と呼びかけた。

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