「膝の上に座らせたが、上半身触ってない」 県教委の指導主事、無罪を主張

大津地裁

 学校内で10代の女子児童の体を触ったとして、強制わいせつの罪に問われた滋賀県教育委員会幼小中教育課の指導主事の男(46)の初公判が6日、大津地裁(大森直子裁判官)で開かれた。男は「強制わいせつ罪に抵触するような事実は一切ない」と述べ、起訴内容を否認した。

 地裁は、女児のプライバシー保護のためとして、公判では被告の名前などを伏せる決定をしている。

 起訴状などによると、男は2月ごろ、当時勤務していた大津市立小学校の理科準備室で、膝の上に女児を座らせ、両腕を回して引き寄せ、上半身を触った、としている。

 検察側は冒頭陳述で、男は当時女児の担任で、理科の授業後、女児に理科準備室に残るように言い、他の児童が退室して2人きりになったと指摘。友人に対する口調が強いなどと説教し、姿勢の指導と称して自らを椅子に見立てて膝の上に座らせたとした。

 弁護側は「膝の上に座らせたが、上半身を触ることはしていない」と無罪を主張した。

© 株式会社京都新聞社