【台湾】鋳物の能作、コンセプトストアを本格営業[商業]

能作の「KAGOシリーズ」を手にする能作克治・代表取締役社長=6日、台北(NNA撮影)

錫(スズ)器や銅器を扱う老舗の鋳物メーカー、能作(富山県高岡市)は6日、台北市中山区でブランドコンセプトストアをグランドオープンした。

同店は大直エリアに位置し、富山県の伝統技術で製造したスズや真ちゅうの製品を販売。今年5月にプレオープンしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてグランドオープンを延期していた。

6日に開いた開業式典には日本から能作の能作克治・代表取締役社長も出席。能作氏は台湾政府が10月13日から水際対策を緩和することに触れ、同店を拠点として能作ブランドと富山県をともにアピールしていきたい考えを示した。

式典では、富山県の酒蔵、桝田酒造店の台湾担当者が能作のスズ製品で日本酒「満寿泉」を振る舞い、スズ製品と飲料の相性の良さについて説明。試飲した人からは「飲みやすくなった」と驚きの声が上がった。

同店では9日から企画展「錫礼展」を実施する。台湾のプロダクトデザイナーで、能作の台湾限定販売製品のクリエーティブディレクターを担当したPili Wu氏がキュレーションを務めた。能作の人気商品のほか、スズ製品の作り方、台湾での使い方を紹介する内容。期間は来年1月15日までで、入場無料。

能作は、仏具の下請けメーカーとして1916年に創業。下火になりつつある本業に代わるものとして、2000年頃から自社でスズ製品の開発を開始した。手で自由に形を変えられる「KAGOシリーズ」など、スズ100%でデザイン性の高い生活雑貨は海外でも評価されている。

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