日本新記録の最上位者に1000万円授与、奨励金に上乗せ 2024年新設のフルマラソン「ふくい桜マラソン」

 2024年春のフルマラソン大会「ふくい桜マラソン」(福井県、福井市、坂井市、福井陸協、福井新聞社共催)実行委員会の第2回総会は10月6日、福井市の県国際交流会館で開かれ、事業詳細を決めた。大会プロデューサーのプロランナー大迫傑(すぐる)さん(31)と連携し23年3月のプレ大会の盛り上げに注力。大迫さんと合宿できる権利を懸けた高校の部を設けるほか、プレ大会参加賞(1キロを除く)に大迫さん監修のオリジナルTシャツを用意するなどし、本番への機運を高める。

 県内生徒を対象とした高校の部はプレ大会5キロの一部門として設定。大迫さん主宰の選手支援事業の名称を用いて「The Fst」(ザ・ファースト)の部とし、男女それぞれ5人1組で上位3人の合計タイムを競う。個人戦成績も兼ねる。男女優勝チームは大迫さんとの合宿に参加できる。大迫さんが表彰式でプレゼンターを担う。

⇒ふくい桜マラソンのコースは恐竜形

 桜マラソンの認知度アップに向けて金沢マラソンと協力する。10月下旬と23年の大会会場にPRブースを設け、上位入賞者に桜マラソンの参加枠を付与。桜マラソン上位者にも、24年の金沢マラソン参加枠を贈る。県内市町の大会とも同様の仕組みで連携する。

 桜マラソンではトップアスリート支援にも力を入れる。招待選手の上位に50~30万円の活動奨励金を授与。男子の「サブ10」(2時間10分を切る)と女子の「サブ35」(2時間35分を切る)を自己新記録で達成した最上位者に100万円、日本新記録の最上位者に1千万円を上乗せする。企業協賛金などで基金をつくり原資とする。

 このほか大会テーマソング制作を坂井市出身のシンガー・ソングライター、ヒナタカコさんに依頼する。

⇒金沢マラソン・富山マラソンと連携へ

 総会で各議案が承認され、実行委会長の杉本達治知事は「県内を走るランナーが増えてきた印象がある。期待に応えられるよう準備を本格化していきたい」と話した。

 ふくい桜マラソンは北陸新幹線の県内開業に合わせ24年3月31日に開催。JR福井駅付近を発着点とし、足羽川や丸岡城など桜の名所を巡る42.195キロのコースなど4種目を設ける。

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