後田(創成館高)まさかの敗退 陸上少年男子共通800 いちご一会とちぎ国体

【陸上少年男子共通800メートル予選4組】2着でゴールし、悔しそうな表情の後田(創成館高、左)=宇都宮市、カンセキスタジアムとちぎ

 陸上少年男子共通800メートルで、優勝候補筆頭の後田(創成館高)が予選敗退する波乱があった。予選は4組あり、各組1着4人と2着以下のタイム順で上位4人が決勝に進める中、後田は最終4組で2着。6月に高校歴代2位となる1分47秒69をマークした第一人者が、この日は1分53秒48と精彩を欠いた。
 スタートから体が重く、6人中5番手でレースを進めた。本来ならば、残り1周で全員を抜き去ってしまう末脚を持っているが、いつもの展開に持ち込めずにラスト150メートル付近から失速。最後は顔をゆがめながらゴールした。
 今夏はU20世界選手権に出場し、初めて日の丸を背負った。結果、同時期開催のインターハイを欠場したため「高校最後の800メートルとなる国体で日本一を」と今大会へ懸ける思いは強かった。夏以降の駅伝に向けた長い距離の練習が多くなっていたことが響いたのか。「スピード的な余裕がなかった」と肩を落とした。


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