最高の人間・岡野陽一さん、ロングコートダディ堂前透さん キングオブコント決勝に福井県出身の2人が挑む

「最高の人間」の岡野陽一さん(右)と吉住さん(所属事務所提供)
「ロングコートダディ」の堂前透さん(左)と兎さん((c)吉本興業)

 コント日本一を競う「キングオブコント2022」の決勝が10月8日夜に行われる。決勝進出10組の中に、福井県出身の2人が名を連ねている。即席ユニット「最高の人間」の岡野陽一さん(40)=敦賀市出身=と、お笑いコンビ「ロングコートダディ」の堂前透さん(32)=おおい町出身。2人は「全く失うものはないので面白いことをして1位になりたい」(最高の人間)、「優勝しないと意味ないので、絶対優勝する」(ロングコートダディ)と意気込み、大一番に臨む。

「最高の人間」岡野陽一さん

 ピン芸人の岡野さんは、同じくピン芸人の吉住さん(32)と即席ユニット「最高の人間」を結成。岡野さんはコンビ時代の14、15年にも決勝に進出していて、個人としては3回目の大舞台。「県勢ワンツーフィニッシュなんてできたら最高。ただ1位はこっちですけど」(岡野さん)とニヤリ。

 パチンコや競馬などギャンブルへの造詣が深く、借金のエピソードもあり「令和のくず芸人」として引っ張りだこの岡野さん。コントでは一癖も二癖もあるおじさんを演じてきたが「決勝は吉住のやり方もあるので、なんとも言えないですね」とけむに巻く。「福井はボートも競輪もあっていいところ」とちゃかすが「両親も応援してくれているので(結果で)お返ししたい」と話す。

 おかの・よういち 敦賀市出身。2008年に人力舎のお笑い芸人養成所「スクールJCA」に入り、08~16年にコンビ「巨匠」を結成。14、15年キングオブコント決勝進出。コンビ解散後、ピン芸人として活躍。22年にピン芸人の吉住さんと「最高の人間」を結成。

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「ロングコートダディ」堂前透さん

 堂前さんと兎(うさぎ)さん(34)の「ロングコートダディ」は、20年に次いで2回目の決勝進出。「(前回は)素人に毛が生えた程度だったと思います。そこからいろいろとテレビなどでネタをやらせていただく機会も増えて、剛毛くらいにはなったかなと。だいぶ落ち着きと心の余裕が生まれていると思う」と2人は振り返る。

 21年には日本一の漫才師を決める「M-1グランプリ」決勝に進出するなど、漫才、コントで幅広く活躍中の2人。「世間的には漫才のイメージが強いかもしれませんが、僕たちはコントが好きで、『キングオブコント』は絶対にとりたいタイトルです」とコメントしている。

 どうまえ・とおる おおい町出身。2008年に吉本興業の養成所「NSC大阪校」に入る。09年に兎さんとお笑いコンビ「ロングコートダディ」を結成。20年にキングオブコント決勝、21年に日本一の漫才師を決める「M-1グランプリ」決勝にそれぞれ進出。

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 今年の「キングオブコント」には3018組がエントリー。審査員はダウンタウンの松本人志さんらが務める。優勝賞金は1千万円。決勝戦は8日午後7時からTBS系で生放送される。

キングオブコント2022ファイナリスト10組決定!

いぬ かが屋 クロコップ コットン 最高の人間 ニッポンの社長 ネルソンズ ビスケットブラザーズ や団 ロングコートダディ

キングオブコント決勝の審査員

松本人志(ダウンタウン) 飯塚悟志(東京03) 小峠英二(バイきんぐ) 秋山竜次(ロバート) 山内健司(かまいたち)

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