日本代表、W杯に出場した「高校サッカー部出身最強ベストイレブン」

7大会連続でワールドカップに進出してきた日本代表。

ここでは高校サッカー部出身者としてW杯に出場した選手でベストイレブンを組んでみた。

川口能活(清水商業)

1998、2002、2006、2010年大会出場

楢崎正剛(奈良育英)も同じく1998、2002、2006、2010年大会出場。日本サッカーの歴史上最も優れたショットストッパーといえる存在であり、圧倒的な反射神経と大舞台での勝負強さは今なお語り草になるほど。

そのハイライトはやはりアジアカップのバーレーン戦だろうか。宮本恒靖の交渉によってエンドが変更になったPK戦で大逆転の連続セーブを成功させ、勝利に導いた。

内田篤人(清水東)

2010、2014年大会出場

今やDAZN番組のホストとしてタレント活動を成功させている内田篤人。ボールを動かせる右サイドバックとして攻守に貢献し、2大会のワールドカップ予選で活躍を見せた。

ただ岡田体制で迎えた2010年大会は、CMのメインキャラクターにも選ばれていたにもかかわらず一試合も出場することができず、悔しいワールドカップになった。

中澤佑二(三郷工業技術)

2006、2010年大会出場

日本代表の名センターバックコンビを形成した中澤佑二。デビューは1999年と早かったもののトルシエ体制ではメンバーに入ることができず、ジーコ体制でようやく定着した。

そしてオシムジャパンの時代に中心選手となり、田中マルクス闘莉王とともに強力な最終ラインを作り上げた。2010年大会ではベスト16進出に大きく貢献している。

田中マルクス闘莉王(渋谷幕張※現・渋谷教育学園幕張)

2010年大会出場

もちろん中澤佑二とコンビを組んだ田中マルクス闘莉王もベストイレブンに入る。ワールドカップに絡んだのは2010年大会のみであるが、圧倒的な闘争心とパワフルな守備、ときおり見せる攻撃参加で存在感を発揮した。

大会前の準備試合ではコートジボワールの大黒柱ディディエ・ドログバとの接触で腕を骨折させてしまうという場面も。

中田浩二(帝京)

2002、2006年大会出場

フィリップ・トルシエ監督の申し子とも言える中田浩二。本来はボランチであったが、「フラット3」の左ストッパーとして最終ラインに配置された。そしてジーコ体制では中盤に復帰している。

2004年のアジアカップでは準決勝と決勝でゴールを決めるなど神がかり的な勝負強さを見せ、チームの優勝に大きく貢献している。その後トルシエの誘いでフランスリーグのマルセイユに移籍し、海外組にもなった。

長谷部誠(藤枝東)

2010,2014,2018年大会出場

若い頃はドリブルを武器とする攻撃的MFであったが、ドイツに移籍してから守備的な役割を任されるようになった長谷部誠。日本代表では2010年ワールドカップの直前に岡田監督からキャプテンに指名され、それから長くチームの中心として君臨した。

ワールドカップでは3大会にわたって主将として臨み、2回のベスト16入りに貢献。それから代表は引退したものの、先日の欧州遠征ではキャンプに突然帯同することが決まり「長谷部監督誕生か?」と騒がれた。

遠藤保仁(鹿児島実業)

2006、2010、2014年大会出場

ジーコ体制で迎えた2006年ワールドカップでは「フィールドプレーヤーで唯一全く出番が与えられなかった選手」であった。その後オシムジャパンでレギュラーに定着し、岡田体制でもプレーメーカーとしてチームを司る役割を果たした。

その代表でのハイライトはやはり2010年ワールドカップのデンマーク戦。フリーキックで名手セーレンセンをあざ笑うかのようなコントロールシュートを叩き込んだ。

中田英寿(韮崎)

1998、2002、2006年大会出場

日本サッカーを世界に近づけた選手と言える中田英寿。若くして迎えた1998年ワールドカップで日本人離れしたフィジカルの強さを見せつけ、そのままイタリア・セリエAへと移籍。当時の世界最高リーグでブレイクした。

2006年大会ではグロインペイン症候群を抱えながらボランチとして奮闘するも、チームはグループステージ敗退に。ブラジル戦で敗れたあとにはピッチに倒れ込む姿が話題になり、その直後20代にして現役を引退することを発表した。

本田圭佑(星稜)

2010、2014、2018年大会出場

ガンバ大阪のジュニアユースからユースに上がれずに高校サッカーへと進んだというキャリアを持っている本田圭佑。名古屋グランパスでデビューした際にはサイドバックで起用されていたことも有名だ。

その後オランダへの移籍でブレイクし、2010年に初のワールドカップ出場。突然ワントップで起用され、カメルーン戦とデンマーク戦でゴールを決めるなど活躍し、ベスト16進出の立役者に。

高原直泰(清水東)

2006年大会出場

岡崎慎司(滝川第二)

2010、2014、2018年大会出場

中村俊輔(桐光学園)

2006、2010年大会出場

攻撃的なポジションは3名が選び難いものに。高原直泰は実績からすればワールドカップ1大会出場というのは信じがたいものがあるが、エコノミークラス症候群に悩まされたこともあり、不運にもあまり縁がなかった。

ジーコ体制とオシム体制で中心的な存在だった中村俊輔は、岡田体制のワールドカップ直前にレギュラーを外され、本大会ではサブに回っている。逆に岡崎慎司は岡田体制で台頭し、それから何度も貴重なゴールを奪ってきた。

大迫勇也(鹿児島城西)

2014、2018年大会出場

高校サッカー選手権では「大迫半端ないって」のワードで大きな話題を集めた。鹿島アントラーズでデビューし、その後ザッケローニ体制で前線の一角に定着した。

前線でボールを収めることにかけては右に出るものはおらず、そのポストプレーは何度も苦しいチームを救ってきた。ヴィッセル神戸でJリーグに復帰してからはややコンディションに苦しんでいるところがあるが、それでもカタール大会のメンバー候補であることに変わりはない。

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