【DeNA】CS8日開幕 パフォーマンスチーム「ディアーナ」振り付け一新 熱い声援で「勝ち抜く雰囲気醸成を」

ファンとともに球場を盛り上げることを誓った(左から)Sarasa、Fuka、Yui=2日、横浜

 8日に開幕するプロ野球のクライマックスシリーズ(CS)で、反撃の炎を胸に宿しているのは横浜DeNAベイスターズの選手やファンだけではない。3シーズンぶりの本拠地開催に向け、球団公式パフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」のメンバーもオープニングの内容を変更するなど球場をより熱く、一体感を高めるために最後まで準備を続ける。

 「最下位に終わった去年の悔しさもあるし、ここまでのつらいこと、楽しいことを引っくるめて、気持ちをつくって、グラウンドに立ちたい」。キャプテンとしてメンバー17人を引っ張ってきたFukaは力を込める。

 今回のCSでは、球団の演出チームとともにテーマの「炎」を意識した振り付けや構成を一から考えたという。試合前の場外ステージでも通常よりパフォーマンス時間を長くした。球団関係者は「かわいらしさだけではなく、CSを勝ち抜く雰囲気を醸成したい」と、レギュラーシーズンとはひと味違う演出を用意している。

 昨季までの2年間は新型コロナウイルスの影響で場外イベントを自粛したり、入場を制限したりしてきた。今シーズンは1日に史上最多の3万2819人が横浜スタジアムに詰めかけるなど、球場にも熱気が徐々に戻ってきた。

 球団史を塗り替える本拠地17連勝などを思い返し、Sarasaは「応援が力になることを実感した。点を取られても絶対に負けないという思いが伝わってきた。すごく幸せな日々」と笑顔を浮かべる。満員のファンに対応するため、イニング間のパフォーマンスではあえて隊列を崩し、それぞれが体の角度を変えるなどして視線を配る工夫もしてきた。 

 今季のホームゲームは41勝31敗1分けと大きく勝ち越した。ディアーナもCSファーストステージ突破とその先を見据える。Yuiが「気持ちを高めて気合を入れて、心を燃やして全員で戦っていきたい」と言えば、Sarasaも「必ず勝って、ファンの皆さんと一緒に日本シリーズにいきたい。スローガン通り、反撃の炎を持って挑みたい」と熱き思いをほとばしらせている。

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