クリスマスに体重を量る王室の伝統 拒否しようとするダイアナ 「スペンサー ダイアナの決意」本編映像

10月14日より劇場公開される、クリステン・スチュワートがダイアナ元妃を演じアカデミー主演女優賞にノミネートされた映画「スペンサー ダイアナの決意」から、100 年以上続くイギリス王室の伝統的なクリスマスのしきたりを描いた本編映像が公開された。

クリスマスを過ごすためにロイヤルファミリー全員が集まったサンドリンガムハウスに、遅れて到着したダイアナ。ロビーには新しい小姓であるグレゴリーがいる。”体重を量る”という王室クリスマス伝統のしきたりを、ほかのファミリーと同様にダイアナにも求めるグレゴリーだが、ダイアナは見逃してほしいと頼む。「伝統は守らねばなりません」と静かな圧力をかけるグレゴリーの姿に、ダイアナは「分かった。もめ事は避けたい」と、いやいやながらも体重計に乗る。

この“体重を量る”というクリスマスの伝統は、1900年代初頭にエドワード7世が「クリスマスのゲストがどれだけ楽しんだかを体重増加で測りたい」と提案したことから始まったと言われ、100年以上も続く歴史のあるしきたりとなっている。映画では、何年も摂食障害に苦しんでいたダイアナにとって体重測定ほど苦しいものはないと想像し、ダイアナが伝統を拒否しようとする姿が描かれている。

小姓のグレゴリーを演じるのは、「ハリー・ポッター」シリーズのピーター・ペティグリュー役や「ターナー、光に愛を求めて」などで知られるティモシー・スポール。「映画のテーマ、脚本の質、セリフ、そしてグレゴリーのキャラクターにとても興味をそそられたよ。グレゴリーは一見すると、とても厳格で大胆不敵、人と接するときも感じのいいタイプではない。だから怖いように感じるけれど、彼は決してダイアナの敵ではなく、王室に代表する群衆の精神を表す存在として描かれているんだ」と、演じたキャラクターについて語っている。

「スペンサー」は、夫の不倫、王室の異様な抑圧、マスコミに追われる日々に憔悴し、精神不安定なダイアナが、決死の覚悟で家族と過ごした最後のクリスマス休暇を描いた作品。ダイアナを演じるのは、「トワイライト」シリーズなどのクリステン・スチュワート。チャールズ皇太子を「風の勇士 ポルダーク」のジャック・ファーシングが演じる。その他に、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス、ショーン・ハリスらが顔をそろえる。「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」のパブロ・ララインが、監督を務めている。

Photo credit:Pablo Larrain

【作品情報】
スペンサー ダイアナの決意
2022年10月14日(金)、TOHO シネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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