100キロマラソン9日号砲 60キロと合わせ1863人登録 6年ぶり実施へ準備

 上越市の海岸平野部や山間地、市街地を駆け抜けるウルトラマラソン「第14回えちご・くびき野100キロマラソン」が9日、6年ぶりに行われる。

2日後の大会に向け、各地やエイドに物品や飲食物を搬入(7日午後、上越市下門前の教育プラザ)

 1996(平成8)年から隔年で行われてきたが、前々回は台風の接近、前回はコロナ禍により2回連続で中止となった。実施となれば3大会、6年ぶり12度目。北海道から沖縄まで41都道府県から、100キロの部に1333人、60キロの部に530人、計1863人(うち県内631人、市内280人)がエントリーしている。
 コースは100キロの部がリージョンプラザ上越をスタートし、平野部を抜け、旧東頸城の五つの峠を越え、頸北地域を通り、頸城区のユートピアくびき希望館がゴール。60キロの部は名立区のうみてらす名立から海岸部を走り、直江津、春日山、高田の市街地、名所旧跡を通って、希望館にゴールする。
 今回は各種感染症対策が施される。100キロの部は時差スタートとし、午前4時30分から30分ごとに4ブロックに分ける。走っている時はマスクを着けなくていいが、携行し競技中以外のゴール後エイドなどでは着用を呼び掛ける。給水・給食の手渡しはなく、自分で行う。前夜祭や表彰式は行わない。選手にはアプリを活用し、大会前1週間、大会後2週間の健康チェックを求めている。
 エントリー数は定員の7割ほどで、実行委員会ではコロナ禍や感染症対策が影響しているとみている。
◇各地で応援準備屋台や太鼓等も
 各地での応援やもてなしも「えちご・くびき野100キロマラソン」の大きな特長で、ランナーの大きな力になっている。コロナ禍の大会であり、感染対策に気を配りながら、今回も各地で工夫を凝らした応援が予定されている。
 60キロ前半となる直江津地区では「絶対完走!がんばれランナー! 直江津が貴方を応援しています!」と題し、「オール直江津」体制で直江津おもてなしプロジェクトを計画している。

本番へ向け「直江津おもてなしプロジェクト」を確認する直江津、五智両地区の町内会関係者ら(6日夜、上越市中央1のレインボーセンター)

 前回までに続き、直江津市街地での屋台と笛、太鼓での応援や八坂神社の完走祈願のお札贈呈、鳴子やウクレレ演奏、五智国分寺では白山神社の山車と奉納太鼓、神輿(みこし)殿ご開帳などを準備している。
 6日夜、レインボーセンターに直江津、五智両地区の町内会長ら約40人が集まり、応援やエイド、誘導を確認し、応援小旗を配布した。同プロジェクト実行委員会の中澤武志実行委員長は「適正な距離で応援をして、ランナーを盛り上げていただければ」と話した。

直江津、五智両地区の各町内会などに配布された応援の小旗と応援計画

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