宇陀市で全日本棍棒飛ばし選手権大会

 木でできた「こん棒」を飛ばし、打つ側、守る側が攻防を繰り広げる大会が、宇陀市で開かれました。

 攻撃側のプレーヤーがこん棒を振り下ろして、台に載せた別のこん棒を殴り飛ばし、守備側は打ち返して撃墜したり、手でキャッチしたりして行く手を阻む、野性味あふれる攻防。2021年、宇陀市で誕生したこの競技の初めての大会には、雨が降るなか、県の内外から参加した4チームあわせて30人あまりが参加し、個人戦と団体戦が行われました。こん棒を振り下ろして重さ1キロほどの棒を飛ばし、左右の幅10メートルの範囲内に着地すれば得点が与えられます。

飛距離が増すごとに得点は大きくなり、団体戦は、獲得した得点の合計で勝敗を決めます。守備側のメンバーは、相手のこん棒が遠くまで飛ばないよう、ヘルメットなどの防具を身につけて果敢に立ち向かい、コートの外へはじき出すなどして、雨の中の試合は白熱しました。木を削って作られたこん棒で楽しむユニークな競技。生み出された背景には、荒廃が進む山の存在があったといいます。

全日本棍棒協会・東樫会長
「木の伐採の仕事をしていて、(手入れが行き届かずに荒れている)山の環境を、もうちょっと良くしたいなと思い、伐採した木で何か作れないかと考えてこん棒飛ばしの競技を始めました。今後、毎年全国大会はやっていきたいですので、全国でチームを増やしていって、その結果各地の山が生物多様性にあふれるいい山になっていけばいいなと思います。」

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