N党立花孝志党首、ガーシー参院議員は「国会で除名や懲罰の話はひと言も出ていない」

NHK党の立花孝志党首(55)が7日、国会内で党の定例会見に出席し、国家欠席を続けるガーシー参院議員(51)について「国会で除名や懲罰の話は、ひと言も出ていない。(登院要請は)形式上ルールで、国会に出てこない人に対して出て来てくださいって通知を出しているだけ」と強調した。ガーシー氏は通常国会が始まる2023年1月に帰国し、登院する意思を示している。

国会法第124条では、正当な理由がなく議員が召集日から7日以内に登院せず、議長が促しても従わない場合は議長が懲罰委員会に付し、懲罰を審議する。立花氏は「僕は普通に任期6年間、ガーシーが辞めると言わなければ任期6年間あるんじゃないかなと思っている」として、ガーシー氏が自ら辞職しない限り、参院議員の任期を全うするという見方を示した。

7月の参院選で当選しながら、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在し続けるガーシー氏をめぐっては3日、参院の石井準一議院運営委員長(64)が帰国と国会出席を求める文書をNHK党の浜田聡政調会長に渡した。浜田氏は6日、参院議院運営委員会理事懇談会で、臨時国会に出席しないことを伝えている。

立花氏は「メディアの皆さんがどうしても除名だとか処分だとかで騒がれているようですが、石井氏もご理解されていると浜田氏づたいで聞いている」と説明。「ガーシーに対して除名処分とか、何らかの懲罰を含めて一切こちらにも来てないし、立法府の人間がするとも思っていません」と強調した。

続けて「参議院のほうで除名処分をするっていうことがあれば、我々も致し方ないっていうのが正直な感想」と覚悟しながらも「国民が選んだ国会議員を、国会に出席しないからと言って別の国会議員が辞めさせるというのは、本当にできるのか疑問。不正ではないし、犯罪や迷惑行為をしているわけではない」と主張した。

もっとも、ガーシー氏に対する世論が厳しくなれば「党としてもかばい切れない。この先、本当に政治家としてふさわしくないという世論が高まってくれば」とした立花氏。「彼が世論から認められず、国民の皆さんから必要ないということになれば、彼自身もそこは潔く身を引くんじゃないかな。ただ、自信があるから残っているんだと思います」と思いを代弁した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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