「コンセプトを大きく逸脱 看過できない」“外国人差別”ともとれる発言の大道芸W杯プロデューサー解任 実行委員長も辞任

開催まで1か月を切った中での解任発表です。大道芸ワールドカップのプロデューサーが外国人への差別ともとれる不適切な発言をした問題を受け、プロデューサーの解任、実行委員長の辞任が発表されました。

<大道芸ワールドカップ 奥野晃士プロデューサー>

「不適切な資料・発言で多くの方にご心配。ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした」

10月7日夕方開かれた会見で深々と頭を下げた大道芸ワールドカップの奥野晃士プロデューサー。スタッフ向けの講演会で不適切な発言をしたとして、実行委員会は10月7日付で奥野プロデューサーを解任すると発表しました。

大道芸ワールドカップは、静岡の秋を代表する一大イベントで、今年は3年ぶりの開催となります。感染拡大防止の観点から、今回は外国人パフォーマーの参加を見送ったことを踏まえ、奥野プロデューサーは9月17日に開かれた講習会で「日本人パフォーマーによる日本人らしい祭典を目指す」と題して講演しました。

その際に「韓国人や中国人は日本人とはルーツが違う」などと発言。当日の資料には、中国のことわざを引用して「中国人は一人だと龍だが二人だと虫になる」とも記載されています。

<大道芸ワールドカップ実行委員会 杉山茂之委員長>

「今回の発言は和のイメージを押し出していこうというコンセプトがあってもそれを大きく逸脱するもの。看過できるものではない」

実行委員会は「資料や発言内容については深く確認していなかった」などと説明。杉山委員長は任命責任を取り、辞任するということです。

実行委員会は11月に迫った大会開催の可否について検討し、再来週までに決定したいとしています。

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