DeNA選手、スタッフの精神面支える 遠藤メンタルスキルコーチ 「個性、実力表現できるようサポートしたい」

クライマックスシリーズに向けた全体練習で三浦監督と会話する遠藤メンタルスキルコーチ(右)=横浜市中区

 3年ぶり4度目のクライマックスシリーズ(CS)に臨む横浜DeNAベイスターズで、今季からスポーツ心理学の専門家として遠藤拓哉メンタルスキルコーチ(35)が指導に当たっている。公式戦でもベンチ入りし、「選手やスタッフの個性や実力が全て表現できるようにサポートしたい」と精神面からチームを支える。

 米大リーグでは多くの球団で採用されているが、日本のプロスポーツ界ではまだ珍しい存在。「専門家として勝つ習慣を身に付けた集団にしてほしい」と誘われ、2月の沖縄キャンプから帯同している。

 毎日のように選手が相談を寄せる。不調による周囲の心配やメディアの報道、堂々巡りする改善策…。シーズン序盤に1番打者から外され、スタイルを見失いかけていた桑原将志外野手には「貫き通したいものは何か」と問いかけた。自分のプレーに集中させることで、攻守に積極性を取り戻すきっかけを与えた。

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