3連休初日となった8日(土)は、雲は広がりやすかったものの高気圧に覆われて日ざしは届き、おおむね晴れた所が多くなった。連休2日目となる9日(日)は低気圧が近づき、天気は下り坂で広く雨具の出番となりそうだ。
　また、低気圧は発達しながら10日(月・祝)にかけて日本海を北東に進むため、連休最終日は東日本太平洋側や北日本で大雨となり、北日本では風も強まって荒れた天気となるおそれがある。

東海では非常に激しい雨や雷雨のおそれ

　連休2日目となる9日(日)は、西から低気圧が次第に前線を伴いながら日本付近に近づく見通し。そのため、天気は早くも下り坂となりそうだ。
　低気圧や前線に向かう湿った空気が流れ込みやすい九州南部や紀伊半島付近では、早ければ朝から雨が降る見通し。昼前になると西日本や東海でさらに雨の範囲が広がり、関東や北陸は昼過ぎから、東北は夕方から、北海道は夜から雨が降り出しそうだ。
　西～東日本太平洋側では雨足が強まりやすく、特に東海では夜を中心に、雷を伴って滝のような非常に激しい雨が降るおそれがある。

雨が降っても25℃以上の夏日になる所も

　低気圧や前線に向かう湿った空気と一緒に、南からは暖かい空気も運ばれてくる見込み。そのため、雨が降っても先日のような冷たい雨にはならない見通し。
　9日(日)の最高気温は、西～東日本では24℃前後の所が多く、高知や鹿児島では25℃以上の夏日となりそうだ。北日本では19℃前後の所が多く、日中はいくらか日ざしも届くため、日ざしのもとでは過ごしやすく感じられる見込み。

連休最終日は東日本太平洋側～北日本で大雨

　3連休最終となる10日(月・祝)になると、低気圧はさらに発達しながら日本海を北東に進む見通し。発達する低気圧に近い北日本や、低気圧に向かう湿った空気の通り道となる東日本太平洋側を中心に、大雨となるおそれがある。土砂災害、低地の浸水や川の増水・氾濫などに十分注意したい。
　なお、北日本では風も強まって荒れた天気となりそうだ。西日本では10日(月・祝)午後になると、次第に天気は回復に向かう見込み。

この先また夏日が続出　東京30℃近くまで上がる日も

　10日(月・祝)も西～東日本では24℃前後の所が多くなりそう。太平洋側では特に気温が高く、大阪・東京は26℃、名古屋は28℃など夏日が見込まれている。
　連休明け11日(火)以降は大陸から移動してくる高気圧に覆われて晴れる所が多くなりそう。晴れて気温は上昇し、11日(火)の東京の最高気温は29℃と30℃近くまで上がる見通し。季節外れの寒さが訪れたかと思えば、また季節外れの暑さに逆戻りとなりそうだ。
　衣替えをしたばかりかもしれないが、この先昼間はまた半袖など夏物が活躍する見込み。寒暖差で体調を崩さないようにも気をつけたい。

（気象予報士・鈴木悠）