証券投資の初心者に知識の普及、啓発を図る「投資デビュー応援イベント」が10月8日、福井県福井市の福井商工会議所ビルで開かれた。「株主優待だけで生活する男」として知られる投資家、桐谷広人さんが講演し「優待株に分散投資することで初心者の人でも安心して優待品のある人生を楽しめる」と語った。
桐谷さんは、テレビのバラエティー番組でおなじみの自転車に乗って登場。財布を取り出し、食事券やクオカードなどさまざまな優待券を紹介し「期限があるが、外に出掛けて使うことで老化防止や健康にもつながる」と話した。リーマン・ショック時に信用取引で損をして落ち込んだときも「優待券を使うために自転車で移動していたら元気になった」と会場を笑わせた。
「多くの銘柄に少額投資することで1社の株価が落ちてもカバーでき、損をしにくい」「長期で保有することで優待品が多くもらえる企業もある」など分散投資や長期保有のメリットも説明した。
イベントは日本証券業協会が定める10月4日の「証券投資の日」にちなみ、北陸の証券会社20社が主催。約200人が聴講した。
