侵攻で「食料高騰、難民ら危機」 パレスチナ救済機関トップ

インタビューに応じる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリニ事務局長

 来日した国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のトップ、ラザリニ事務局長は9日までに東京都内で共同通信の単独インタビューに応じた。ロシアのウクライナ侵攻により、中東の支援地域で「食料価格が20~50%高騰し、難民らの食料へのアクセスが困難になっている」と危機を訴えた。ガザ地区での食料支援費用も1.5倍以上になったという。

 ラザリニ氏によると、2020年の就任以来、来日は初。「パレスチナ問題の政治的な解決はされていないが、日本は70年近くUNRWAを支援してくれた」と継続的な協力を評価した。

 UNRWAはパレスチナ難民とその子孫を支援する国連機関。

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