3年ぶりに那覇大綱挽 開始直前に綱が切れ、引き分け

 3年ぶりとなる那覇大綱挽(主催・那覇大綱挽保存会)が9日、那覇市の国道58号・久茂地交差点を中心に開催された。開始直前に、西と東の綱を結合する「綱寄せ」の作業中に西の綱が切れたため、綱を引く前に結果は引き分けとなった。
 今年はコロナ対策の人数制限があり、主催者によると、この日は事前に登録した2563人が大綱挽に参加。綱の重さは通常より約半分にした。那覇大綱挽保存会の上江洲仁吉理事長(72)によると、例年はワイヤーを巻き付けるなどして綱の強度を保つが、今年は使用しなかったことなどから強度が弱まった可能性があるという。
 上江洲理事長は「来年は皆さんに喜んでもらえるように、今日の結果の倍返しをするくらいの綱引きをしたい」と話した。

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