若手漫画家の男女6名が、恋愛漫画で起こりそうな出来事を体験し、それをもとにした漫画を執筆していく今話題の恋愛バラエティ『恋愛トキワ荘』（フジテレビ系列にて放送中）。その出演者である、中山ゆきさん（@yukiyuki_nkym）は、次々とバズる漫画をSNSで発表する傍らで、フォロワーからの声援を受け、写真集まで出版した異色の漫画家だ。
そこで今回は、そんな中山さんの漫画に対する熱い思いや、写真集出版に至った経緯について取材をさせていただいた。
刺激を求めて写真集の出版へ
『週刊少年サンデー』で新人賞受賞を皮切りに、漫画家アシスタントをしながら読み切り作品を数本発表。現在は、商業連載準備の真っ最中だという中山さん。漫画家として順調にキャリアを重ねる中で、なぜ恋愛番組出演に踏み切ったのだろうか。「SNSで、ある程度活動をしていたので、そのあたりを見て番組スタッフの方から声をかけていただいたのかなと思います。またとない機会だと思い出演させていただきました」と、その時の心境を振り返る。
そんな、これまでの漫画家像や固定観念にとらわれないことを大切にする中山さんは、とある読者からのメッセージによって、自身の写真集の出版を思い立ったと話す。「作画資料写真に使った自撮りなどを面白半分でTwitterに載せていたところ、フォロワーの方から『写真集を出してほしい』と言われたのがきっかけです」。漫画を描くだけの日々に窮屈さを感じていた中山さんにとって、それは、心が求めていた刺激を満たす挑戦だったという。
写真集のタイトルは『はつゆき』。読者からは、「笑いました」「芸術の爆発を感じた」「狂気を感じました」など、概ね肯定的なコメントが寄せられ、好評を博した。それだけではなく、特に熱狂的なファンからは映画化のリクエストまで届くようになったという。
そうした、新時代の漫画家として邁進し続けながら、創作においても一切の妥協はない。「読みやすく描くこと」をモットーに、SNSに投稿されたエッセイ漫画には数万のいいねが付くことも珍しくない。その中で、今後は新たな漫画にも挑戦したいと話す。「エッセイも好きですが、もっと規模の大きなストーリー漫画も描けるようになって、より多くの方に響くものを描こうと思っています」と、創作意欲を燃やし続けている。新たな時代を切り拓く漫画家として、中山さんは次にどのような表現でアプローチしてくるのか。目を離せない！
◆◆中山ゆきさんInformation
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https://yukimisou.booth.pm
（よろず～ニュース特約・橋本未来）
