【DeNA】待望の初白星、熱気生んだリモート応援団「球場と一帯で」 10月9日・CSファーストステージ

リモート応援でトランペットを奏でる私設応援団「全国星覇会」の山下会長(右)ら=横浜市中区(同会提供)

 9日に横浜スタジアム(横浜市中区)であったプロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦。3万人を超える大観衆とともに選手を後押ししたのは、横浜DeNAベイスターズの私設応援団「全国星覇会」だ。新型コロナウイルス禍で応援スタイルは制限されたままだが、「球場と一体となって盛り上げられたら」。勝負の第3戦も最大級のエールを届けるつもりだ。

 史上最多の3万3037人の観客で膨らんだスタジアムが揺れた。九回2死。ベイスターズの守護神、山崎康晃投手が最後の打者を打ち取ると同時に、右翼スタンドには全国星覇会の大応援旗がはためいた。

 「すごい雰囲気。3年前のCSのように満員のお客さんが戻ってきた」。約35人のメンバーで構成する同会の山下敏弘会長(30)は声を弾ませた。

 本拠地でCSが開催された2019年の翌シーズンから、球場の応援風景は様変わりした。何よりも大切な声が出せない。同会は別会場で試合中継のモニターを見ながら応援歌やチャンステーマを演奏し、リアルタイムで球場に流す「リモート応援」を実施して盛り上げてきた。

 昨季から太鼓、今季から応援旗が復活したものの、鳴り物は今もリモートのままだ。

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