筑波大学が大学債発行へ 東京大学、大阪大学に続く3例目

筑波大学は近く、大学債の「筑波大学社会的価値創造債」を発行する。額は200億円、償還期限は40年で、茨城県つくば市に建設する大規模研究施設などの整備に充てるサステナビリティボンドとなる。大学債の発行は東京大学、大阪大学に続く3例目。

筑波大学によると、大学債の利率は年1.619%で、発行日が10月19日、償還日が2062年3月17日。野村證券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引受会社、三井住友銀行が募集の受託会社を務める。格付投資情報センターはAA+、日本格付研究所はAAAに格付けしている。

筑波大学は4月に策定した2030年までの基本指針に基づき、調達した資金をつくば市に建設する大規模研究施設やスポーツ複合施設の整備費用に充てる。大規模研究施設などは2027年までの建設が予定されている。

国立大学法人は直接、収入を見込める施設にしか債券を発行できなかったが、2020年の政令改正で要件が緩和されたのを受け、東京大学と大阪大学が発行した。

サステナビリティボンドは国際資本市場協会が策定したガイドラインに基づき、環境的課題と社会的課題の双方に取り組む事業に対して発行される。国内での発行は大阪大学に次ぐ2例目になる。

参考:

【筑波大学】「筑波大学社会的価値創造債」第1回国立大学法人筑波大学債券を発行

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