「身近なヒント発明展」…ヒット商品の“ヒント”は? 過去には商品化で「特許料3億円」も

東京・新宿区に本部がある「発明学会」が主催する発明アイデアコンクールが開催されています。過去には特許料で億単位のお金を稼いだヒット商品も生み出したというコンクールを取材し、発明のヒントを探ってきました。

今回で26回目を迎える「身近なヒント発明展」は、商品化に最も近い発明コンクールといわれ、過去には特許料で3億円を稼いだヒット商品も生まれています。これまで何度も発明品を商品化して売り出してきた、発明展の協賛企業・山陽プレシジョンの小島裕司社長も、展示品を真剣な様子でチェックしていました。小島社長が今年注目した『段ボール用キリ』は、段ボールを処分する際に便利な道具です。ひもで十字に縛って捨てようとしても小さな破片が落ちてしまい困ることもありますが、この道具ならひもを簡単に結わえることができ、便利に使えそうです。小島社長いわく、生活の中で使う時の"サイズ感”もヒットの秘訣(ひけつ)だということです。猫のデザインがかわいい『開封用カッター』については「大きいとどうしても邪魔になってしまう。日本の、特に料理関係の発明はいくら便利でも"軽・薄・短・小”でないと受け入れてもらえない。切り口はすごく気持ちいいので、大きさをもう少し変えればかなり売れる」と"ヒット商品を発明するヒント”を教えてくれました。

展示されている発明品の中にはユニークな発明品もあります。貧乏ゆすりをしている振動がそのまま伝わって肩のつぼ押しになるという、その名も『貧乏ゆすり肩つぼ押し器』は、貧乏ゆすりをする疲れと肩凝りのどちらを取るのか悩む(?)ところです。また、今年も「こども発明部門」が設けられ、番組で以前にも取材した"荒川の発明兄弟”の兄・岡安来人君は今回も1次審査を通過しています。今回出品したのは、三角定規が分度器や直線の定規に早変わりするという優れもの『変身三角定規』です。岡安君以外にも、東京都の小学生からは『らくパチシート』や『楽ばき』などが出品されています。

「身近なヒント発明展」は10月9日まで開催され、来場者による投票などを基に12月に大賞が決定します。

© TOKYO MX