横浜・山下ふ頭の将来像は? 大学にコンサート会場、客船ターミナル…提案紹介

A案

 横浜市の臨海部に約47ヘクタールの面積を誇る山下ふ頭(同市中区)。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の候補予定地とされていたが、市は昨夏の市長選を経て誘致を撤回、再開発に向けて新たな事業計画づくりに着手している。どんな姿に生まれ変わるのか、市民のみならず、その関心は高い。市の募集に応じた事業者提案の内容を紹介する。

 市は昨年12月から今年6月にかけて、市民意見と事業者提案を募集。提案は10件あった。

 このうち、事業者名が明らかになったのは、(1)鹿島(2)竹中工務店横浜支店(3)TERRAデザインを代表とするグループ(4)横浜魚類を代表とするグループ(5)横浜港ハーバーリゾート協会(6)リストを代表とするグループ。残る4件は、事業者名が非公表とされた。

 5件については、イメージ図や開発コンセプトなどが公表された。

 A案は、グローバル企業や大学などでなるキャンパス型オフィス(93万平方メートル)を中心に、中長期型滞在施設、ホール・シアターなどで構成。B案は、国際展示場(25万平方メートル)やコンサート・イベント会場、SDGs(持続可能な開発目標)・水素エネルギー施設、生鮮食料品市場、給食センターなどを導入するとし、C案は、スポーツやコンサートに対応するマルチアリーナ(12万平方メートル)やホテル、客船ターミナル、歩行者デッキを配した。

© 株式会社神奈川新聞社