盲導犬ユーザーへの対応を学ぶ バスとデパートのスタッフが訓練 広島

盲導犬ユーザーへの理解を深めようと、広島市にあるバス会社とデパートのスタッフが、共同で訓練を実施しました。

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日本盲導犬協会の角谷 南さんから盲導犬ユーザーへの対応を学んだのは、広電バスとそごう広島店の職員です。

日本盲導犬協会 角谷 南さん
「通路にしっぽが出ているなど、何か犬のことで気になることがあれば、盲導犬ユーザーにお伝えください」

説明を聞いた後は、バスの乗り降りの訓練です。視覚障がい者が段差などにつまづいたり、通行人にぶつかったりせずに安全にバスを降りられるよう声をかける練習をしました。

広島電鉄の職員
「段差が2段ございます。自転車は通行していません。安全です」

そごう広島店でも訓練は続きます。

そごう広島店の職員
「もうすぐですね、下りの階段がございます。4段ですね」

今度は、そごうのスタッフが、買い物中の視覚障がい者と盲導犬のサポートをする訓練です。段差の場所やエレベーターに乗り込むことを知らせる声かけを練習していきます。

そごう広島店の職員
「(エレベーターが)今、5階ですね、まもなく来ますね」

3階から1階の総合案内所まで声をかけながら、なんとかたどり着くことができました。

そごう広島店 田中 真奈美さん
「通常のお客さまと同じように障がいを持っている方にも同じようなサービスができるようにご案内しっかりしていきたい」

日本盲導犬協会 角谷 南さん
「盲導犬といても視覚障がいがあっても楽しく当たり前に(バスやお店を)使用できることがとても大切だと思うので、今回、知ってもらえてよかった」

日本盲導犬協会によりますと、現在、全国で848頭、県内では17頭の盲導犬が稼働していますが、去年1年間に飲食店など屋内の施設で入店を拒否された盲導犬は4割に上るということです。

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