3年ぶり “リアル開催” 酒都・西条に活気「酒まつり」に14万人

酒どころ・西条の街に久しぶりに活気があふれました。広島・東広島市の「酒まつり」が、3年ぶりにリアル開催。待ちわびた多くの人たちが訪れました。

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坂本 可織 記者
「酒蔵通りに来ています。きょうは酒まつりということもあって、この道はふだん、そこまで人通りは多くないのですが、きょうはこのように道幅いっぱいに人が歩いています」

東広島市の「酒まつり」は、去年・おととしはオンラインなど規模が縮小されました。ことしは3年ぶりの「リアル開催」です。

混雑を避けるために前売り券を販売して、入場者数を制限するといった感染対策のもと、行われました。

会場の「酒ひろば」には、全国から集まった638銘柄の飲み比べができるということで、多くの人が訪れ、おちょこでお酒を楽しんでいました。

山口県から訪れた人
「やっぱりいいですね、西条の酒祭りは。おいしいですね、広島の酒はやめられません」

広島市内から訪れた人
「このお酒、おいしいです。新潟のものなんですよ。お米どころがいいかなと思って選んだのですが、やっぱり正解でした」

大阪から訪れた人
「もう最高です。めちゃくちゃ、おいしいです。まだ2杯しか飲んでいませんけど、もう幸せな気分です」

別の会場では、酒どころ・西条の郷土料理、日本酒で煮込む「美酒鍋」を楽しむ人の姿も見られました。

広島市内から訪れた人
「なかなか全国でも珍しい鍋ですよね、水を使わないで。日本酒を最後に入れることはあるけれど、日本酒だけで作ってしまうという。おいしかったです」

賀茂鶴酒造 椋田 茂 杜氏
「目の前にあるタンクがもろみを発酵させるタンク。蒸したお米と水を入れて、だいたい20日間から1か月かけて発酵させる」

「酒まつり」に合わせて酒蔵も一般公開され、杜氏自らお酒をつくる工程を説明しながら酒蔵を案内するイベントも行われました。

山口県から訪れた人
「お酒をつくるのに時間がかかるのを実際に聞いて、(酒蔵の)中に入ってみると全然、違いますね。ああやって苦労されているんだなと余計(お酒が)おいしくなります。さらにファンになりました」

賀茂鶴酒造 椋田 茂 杜氏
「この酒蔵の中に入る機会がみなさんに聞くと、あまりなかったので、『ここでこういうお酒をこういう人たちが作っているんだね』と言われて、これからちょうどお酒造りが始まるので、励みになります」

酒まつりは、2日間で合わせておよそ14万人が訪れ、にぎわったということです。

― 事前予約制の「酒ひろば」のチケットは、予約を開始してからすぐに完売。それだけ待ちに待った人が多い祭りだったようです。

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