「古き良きPA…すごく残念」東名上り線駒門PA売店 51年の歴史に幕 富士山の伏流水や『アメリカンドッ君』でも有名

東名高速上り線の駒門パーキングエリア(PA)。ドライブの途中、寄ったことがある方も多いのではないでしょうか。半世紀以上の歴史を持つこの売店が、10月10日で営業を終了することになりました。

<影島亜美キャスター>

「10月10日、51年の歴史に幕を下ろす駒門PA上り線の売店ですが、営業最終日ということで、たくさんの人で賑わっています」

東名高速上り線裾野ICと御殿場ICの間にある駒門PA。この小さな売店がこのあと、10日午後7時半で51年の歴史に幕を閉じます。取材した午前中もこの賑わいでした。

<利用客>

「こじんまりとしていて、古き良きPAという感じがある場所だったので、すごく残念です」

「今度来た時に売店がなくなっていると思うと、ああなくなっちゃったんだって」

この売店は、東名高速の富士〜御殿場間が開通した2年後の1971年に誕生しました。駒門PAを一躍有名にしたのが、地下から湧く富士山の伏流水「駒門の水」です。おいしい水を求めて、いまでも多くの人が訪れます。この「駒門の水」を使ってできるのが…。

<影島キャスター>

「駒門PAでみなさんに愛されてきたのがこちらの『アメリカンドッ君』です」

かわいい顔がついたアメリカンドッグ。駒門PAを代表する軽食です。

<影島キャスター>

「いただきます。外はカリっとしているんですけど、中はふわっとして、懐かしい味がします」

『アメリカンドッ君』を作り続けてきた店員も寂しさを口にします。

<店員>

「お客さんが『おばちゃん笑顔をありがとう』って言われた時があったんですよ。よかったなって」

「仕事ですけど、体の一部になっていたので、それがなくなっちゃうのは寂しいですね」

長年、多くの人に愛されてきた売店。まもなくその役割を終えます。建物の老朽化などを理由に、売店の営業は10月10日で終了となりますが、駒門PA自体は今後も残ります。また「駒門の水」も変わらず利用できるということです。

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