待望のDJI Dock初披露。細部に感じるこだわり:Day01 [DJI AirWorks 2022]

DJI AirWorks 2022 ラスベガスで開催!

10月といってもまだまだ気温30°越えの暑さが残るラスベガスで、今年のDJI AirWorks(米国時間10月10日〜12日)が開催されている。

前回はLAでの開催だったが、今回はラスベガス・ミラージュホテルのコンベンションセンターでの開催となった。初日はディーラーセッションやメディアブリーフィングが行われ、長らく実機の登場が望まれていたDJI Dockが初披露された。

DJI Dock初披露

DJI Dockは約90cmの立方体で予想外に小さいなというのが初見の印象だ。重さが約100kgとなっており、大人4人で運べる程度の大きさとなっている。筐体にはRTKアンテナや雨量センサや風量計などの気象センサーが内蔵されており、離着陸の判断を可能にする仕様となっている。

あいにくミラージュホテルの駐車場がサテライトの電波状況が悪く、離発着に手間取る場面もあったが、メディア関係者が見守る中で3回ほど自動離発着を繰り返し、精度の高さが光っていた。

デモに使用されたDJI Matrice 30の機体は、DOCK専用機となっており、通常の機体底面の脚部が違っている。また、フライトにはFlightHub2が必要となっており、現場に設置された大型モニターにFlightHub2のスクリーンがミラーされて映されていた。

充電は機体が着陸した後、DOCKの着陸面に設置されたガーターでまずは前後位置を整え、その後左右位置を整えることによって、前方の2本の脚裏に装備された電極で充電を行う。

また、ドックのドアが閉まるときにはプロペラが傷つかないように回転しながら閉まるようになっており、その辺りも機体メーカーならではの細部にこだわったDOCKという感じだ。

DOCKはインターネットと電源を準備すれば、基本的な運用は可能となるが、現実的にはサテライトの取得状況や路面状況などを整えて設置することになるだろうとのこと。発売は2023年の第2四半期、値段は何もオプションが付かない状態で$35,000程度になるだろうとのことだった。

さらなるDJI AirWorks情報に期待!

DJI AirWorksは産業用途でDJIドローンを使用する業界関係者に向けた、ディベロッパーカンファレンスだ。Day2、Day3は、測量、公衆安全、農業、オイル&ガスなど様々な用途別での様々なケーススタディやワークショップが開催される。その辺りもお伝えしていきたい。

▶︎DJI AIRWORKS 2022

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