タンカーが夜間に灯している航海灯の意味がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは
「夜のタンカー船の光はいっぱいつけた方が安全なのになんで暗くするの?というご質問。船の航海灯は左が赤、右が緑と決まってます。光の見え方で相手の船がどっちに進んでるか判断しています。もし緑白赤なら正面衝突のキケン。それ以外の光はジャマでしかないので消してもらった方が安全なのです。」
というタンカー会社、東幸海運株式会社公式アカウント(@tokokaiun)の投稿。
さまざまな国籍、船種の船が安全に航海するために定められたこのルール。何気ないことにも重要な理由があるということにあらためて気付かされるこの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「飛行機と同じですね。」
「船舶免許を取るときに『みぎ』は『み』どりって覚えました😊
そして飛行機を見た時、尾翼の光が船と同じで感動した事があります😊」
「『昭和の掃海艇乗り』がお邪魔致します🫡
海の道路交通法と言われている!
『海上交通安全法』『海上衝突予防法』『港則法』の3つの法律で決められた事…でしたっけ😅
横切り船🚢の場合、赤灯が見えたら止まれ!青灯が見えたら進め!と覚えた記憶が^^;」
など数々の声が寄せられている。
東幸海運株式会社代表取締役の笹木重雄さんにお話を聞いた(@tokokaiun)。
中将タカノリ(以下「中将」):今回のご質問が来た際のご感想をお聞かせください。
笹木:当社のYouTubeやTwitterでは船に詳しくない方にもなるべく分かりやすく、タンカー船に関わる知識を発信しています。最近、YouTubeにいただいた質問に、「なんで夜に灯火をつけないのですか?つけた方が安全だと思うのに?」という質問をいただき、同じ疑問を持たれてる方はいらっしゃるかもと思ったのが今回ツイートを作ったきっかけです。
中将:これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
笹木:多くのリプライが寄せられて驚きました。「初めて知った」「飛行機と同じだ」「飛行機より船が先だったらしい」とどんどんツイートがきっかけで広がっていきました。
また、船の運航に関わる方からは「みぎはみどり」のように覚え方や「赤玉ポート(注:ポートは左舷をさす船舶用語)ワイン」と教わったなどの話題が盛り上がりました。
当社は国内のタンカー船を運行する船会社ですが、船に注目が集まるのは事故を起こした時ぐらいという状況がありました。これは日頃の情報発信をしてこなかった我々にも責任があると思います。SNSなどの発信を通じて、船のことに少しでも興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいです。
◇ ◇
今回の話題を提供してくれた東幸海運株式会社はTwitterやYouTubeチャンネル「東幸海運タンカーの日常」で日々、タンカーに関する情報を発信している。
一般ではなかなか接することができない貴重な画像や映像がたくさん。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
東幸海運株式会社概要
5隻のタンカーで日本全国に石油をお届けする、YouTube国内No.1のタンカー会社。
タンカー船と船員さんの日常をYouTubeで配信中。
本社所在地:神戸市東灘区住吉本町3-10-6
公式ホームページ:https://www.tokokaiun.co.jp
Twitterアカウント:https://twitter.com/tokokaiun
YouTubeチャンネル:https://youtube.com/channel/UCf1LjZlQuZjHXSN8CkgU00Q
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)