来年1月 宮島の花火大会「週末開催」で復活へ 大鳥居の修理完成記念  観光地 回復に期待

観光業界が起死回生をかける「全国旅行支援」スタートに合わせて、世界遺産の島も再生に向けた動きが活発になってきました。あの花火大会が、“週末花火” という形で復活です。

【写真を見る】来年1月 宮島の花火大会「週末開催」で復活へ 大鳥居の修理完成記念 観光地 回復に期待

宮島コーラルホテル 田村 義和 支配人
「朝からずっと電話が鳴りっぱなしの状況で…」

全国旅行支援が11日からスタートし、予約の対応に追われる中、宮島観光の関係者にはさらに期待がふくらむ話題が飛び込んできました。

廿日市市 松本 太郎 市長
「分散して、多くのみなさんに楽しんでもらえる『週末花火』を開催することにいたしました」

11日、廿日市市の 松本 太郎 市長は、宮島で来年1月、花火を海上から打ち上げる「週末花火」を開催すると発表しました。

厳島神社の大鳥居保存修理工事の完成記念と、閑散期の観光客誘致を目的として、3週(1月14・21・28日)にわたり土曜日の午後6時から300発程度打ち上げるということです。

およそ50年に渡って毎年8月に行われていた「宮島水中花火大会」は、おととしと去年は警備体制が確保できないとして中止に…。

ことし以降は「観客の安全確保の難しさ」などを理由に開催打ち切りが発表されていました。

11日の発表を受けて、地元の観光事業者の反応は…

宮島コーラルホテル 田村 義和 支配人
「(複数回開催で)多くのお客さまに楽しんでもらえるのはありがたい。シークレット花火のときは、『なぜ教えてくれなかった』と苦情もあったので、しっかりとご案内ができる」

地元・宮島観光協会は…

宮島観光協会 中村 靖富満 会長
「大鳥居の足場がはずれ、海外からの観光客の制限も緩和され、これに花火の話題が加わり、コロナ禍からの復活に向けて起爆剤になると思います」

2月には本土側の宮浜温泉沖でも週末花火の実施が予定され、現在、地元関係者と調整が進められています。

宮島離れの宿 IBUKU 中原 一樹 支配人
「2月は閑散期なので、お客さまが来ていただける環境を整えてもらえるのはありがたい」

「(宮島花火は)もう見られないと思っていたので、宮浜温泉組合として花火と合わせてイベントを検討しています」

松本市長は、「花火大会の復活を望む多くの声をいただいてきた。以前のようにとはいかないが、多くのみなさんに楽しんでほしい」としています。

© 株式会社中国放送