宮城県産生食用カキの出荷が始まる 前年より2割以上高値で取引

宮城県産の生食用カキの出荷が始まり、今シーズン初めての入札が行われました。10キロ当たりの平均価格は、前年よりも2割以上高値で取引されました。

石巻市渡波の処理場では、午前6時半ごろから約200人の生産者がカキの殻を手際良くむいていきました。

宮城県では例年、9月29日が出荷の解禁日ですが、前年に続き海水温が高く産卵の時期が遅れたため、12日遅れでの出荷解禁となりました。

まだ小ぶりですが、身入りは良くふっくらして味は良いということです。

県漁協石巻湾支所齋藤幸一かき部会長「いよいよ始まったという感じです。生であれば、酢醤油でもレモンでもかけてもらって気軽に食べてほしいと思っています」

午後4時過ぎには、県漁協石巻総合支所で石巻や気仙沼で水揚げされたカキ、約10.5トンの初入札が行われました。

入札の結果、10キロ当たりの平均価格は2万8100円と、前年の初入札に比べ5600円ほど高値になりました。

県漁協かき部会須田政吉部会長「それなりの身入りになっていたんで、価格もそれなりについてもらったような感じです」

県漁協では、前のシーズンとほぼ同じ1600トンの出荷を目指しています。

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