バリアフリー卓球場完成 宮崎市・エースランド

宮崎エースランドに開設された卓球場でプレーする県障がい者卓球連盟メンバー

 宮崎市高千穂通1丁目の複合レジャー施設、エースランド(藤元良一社長)に10日、障害者も利用できる卓球場「T@CUBE(たっきゅ~ぶ)宮崎店」がオープンした。車いすでもプレーできる台を導入。障害者競技に対応した民間卓球場は九州で初めてといい、関係者は「障害者や高齢者も気軽に楽しんでほしい」と話している。
 日本人選手の活躍もあり競技人口が増えている卓球の裾野を広げようと、同社とボウリング場の設備機器を販売する横浜市のオリテックス(原健悦社長)が共同で運営する。
 卓球場は障害者用トイレもある同施設の2階にあり、競技用8台、レジャー用3台を設置。うち競技用5台は車いすやつえを持った人でもプレーできるよう、脚が台の中央付近に設置されている。また、安全にプレーできるよう、昨年の東京五輪・パラリンピックで実際に使用された専用マットが敷かれている。
 オープンを前に8日には県身体障がい者卓球連盟(竹中良一会長)のメンバー12人が招待された。車いすでプレーした宮村京子さん(64)は、「この台では打撲することもなく集中してプレーできる」と笑顔を見せていた。
 同店では11月から県卓球協会が後援する卓球教室を開校予定。同協会副理事長で同店チーフインストラクターの日高洋一さん(67)は「この充実した施設を通じて卓球の楽しさを伝えていきたい」と話している。

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