アストロズのピート・プティラGM補佐がジャイアンツのGMに就任

日本時間10月11日、ジャイアンツが今オフ初の「大型補強」を敢行した。ファーハン・ザイディ編成本部長のもとでGMを務める人物として、アストロズのピート・プティラGM補佐を採用したのだ。現在33歳のプティラはアストロズで12シーズンを過ごし、GM補佐まで昇進。タイガースの編成本部長に就任したスコット・ハリス前GMの後任を務めることになるが、プティラは3年前にハリスがジャイアンツのGMに採用された際、最終面接まで残ったファイナリストの1人だった。

プティラがGM補佐を務めた3年間でアストロズは230勝154敗(勝率.599)を記録。これはドジャース(260勝124敗、勝率.677)に次ぐメジャー2位の好成績である。ザイディ編成本部長は「ピートに関して我々が本当に興奮していることの1つは、彼が選手育成の面で豊富なバックグラウンドを持っているということだ。マイナーだけでなく、メジャーでも継続的な選手育成に手腕を発揮してきた。それがアストロズでの成功につながったんだ」とプティラの手腕を絶賛。ジャイアンツもメジャー昇格後の育成に力を入れており、プティラはそのチーム方針にピタリと当てはまる人材だったというわけだ。

プティラはウエストバージニア大学でスポーツマネジメントの学士号を取得し、2011年にインターンとしてアストロズの加入。その後、順調にキャリアを重ね、2019年にはGM補佐に昇進した。そして、ジャイアンツでついにGMに就任。プティラはジャイアンツのGMに就任することについて「とてもワクワクしているよ。ジャイアンツとの面接のなかで、彼らがあらゆる分野で向上しようとする姿勢に感心させられた。私の仕事は最高の選手を獲得し、選手を育て、彼らをサポートする方法を見つけ出すことだ。アストロズに感謝しつつ、新しいチャプターをスタートすることにワクワクしている」と語っている。

球団新記録の107勝をマークした昨季から一転、勝率5割にとどまった今季のジャイアンツ。ザイディ編成本部長とプティラGMのコンビがどのようにチームを立て直していくか注目したい。

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