沖縄・首里で味わえる「沖縄ぜんざい」が250均一!30年以上愛され続ける老舗

今も、かつての琉球王朝の雰囲気の漂う、沖縄の古都・首里。
沖縄観光の人気スポットだった『首里城』は2019年に残念ながら焼失してしまいましたが、首里には今も、中国と日本がミックスされた、独特の雰囲気が漂っています。

そんな古都で、創業から30年以上も高校生たちに愛されてきた「沖縄ぜんざい」の老舗をご紹介します!

那覇市首里山川町、歴史を感じさせる静かな空気の中にも観光地らしく整備された『龍潭(りゅうたん)通り』の端にある、『沖縄ぜんざいの店 純』です。

1798年に創立された琉球王国の国学を前身にもつ首里高等学校の門の斜め向かいにあり、今も昔も、お腹を空かせた高校生たちに愛されています。

なんだか学食みたいな、清潔で明るい店内ですよ。

メニューは、壁に貼られています。

軽食を提供しているシーズンもあるようですが、2022年夏のこの日は、沖縄ぜんざいを中心にした、冷たいおやつのみです。

「みぞれ」(250円)、「ぜんざい」(250円)、「ミルクぜんざい」(250円)など、暑い沖縄の定番おやつが、250円均一!

「ミルクみぞれ」(250円)や「ミルク金時」(250円)には、練乳やあんこがトッピングされているのに追加料金なしという、学生に優しすぎる料金設定です。

他のお店だったら、数十円単位ででも追加料金が発生してるところですよね!

しかも、イチゴシロップはレモンまたは抹茶に無料で変更可能。

もはや、お客さんへの思いやりしか感じないw

こちらは、練乳がトッピングされた「ミルクぜんざい」(250円)。

白+白でわかりにくいですが、練乳たっぷりのフワフワのかき氷の下に、甘いぜんざいが隠れていますよ。

そしてこちらが、白とピンクのコントラストが目にも美味しい「ミルクみぞれ」(250円)。

かき氷の上からかけただけじゃなく、中にまでシロップと練乳がかかっています。

氷を砕きながら、同時進行でシロップや練乳をかけていったのかも。

一口目だけ甘さたっぷりで、二口目からは氷の味しかしない、というがっかり感とは無縁の、スプーンでどんだけ掘り下げても甘い!

利益度外視のフワフワかき氷、堪能したあとは、『龍潭(りゅうたん)通り』を散策してみましょう。

生粋の沖縄県民としては本当に残念ですが、『首里城』はもうないんだけど、本州のお城のお堀にあたる、『龍潭池(りゅうたんいけ)』までは、徒歩10分足らず。

首里に住む人たちにとっては、故郷の風景です。

天気のよい日には、鯉のほか、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の甲羅干しを見ることができますよ。

飼いきれなくなった人が捨ててったミドリガメや、熱帯魚が『龍潭池』にはたくさんいます。

沖縄固有の生態系にとっては歓迎できない存在ですが、琉球という国も中国、東南アジア、ポリネシア、そして日本という他民族を受け入れてました。流れてくるものを受け入れて育つ、それが琉球。

生きているんだから、楽しく幸せな日々をどうぞ!と思うあたり、私も琉球生まれなのだなあと思うし、訪れる人にも、そんな気持ちを感じてほしいですよ。

散策してると『龍潭池』に暮らす、個性的な羽色のアヒルたちが挨拶にきてくれますよ。

古都の住民らしく節度を守っているのか『国営首里城公園』の住民だからごはんに困っていないからなのか、エサをねだってしつこくついてくることはありません。

微妙に視線をそらして、すこしだけあとをついてきて、挨拶+危険はないかの確認してくるだけですw

少し、ツンデレ臭がしますよ。

首里というエリアは、沖縄の住人にとっても特別な場所です。

『龍潭通り』に今年、『首里染織館』という、美しい織物を生み出す過程を体験できる施設ができましたよ。

紅型(びんがた)という布は、三線(さんしん)という音と、唄者(うたさー)の声と同じくらい、沖縄で生まれ育ち、沖縄を離れたことのある人間にとっては、両手で顔を覆って泣き伏したくなるほどの郷愁を感じさせるものです。

青い海や青い空だけではない、古くて強くて新しい、そんな沖縄を体験する機会があったら、首里で学ぶ首里高校生たちを支え続けてた老舗の味をぜひ!味わってから、『龍潭通り』を散策してってくださいね。

■こちらでもオススメのお店などを紹介しています!

ブログ:https://xn--z8j3f4a608w.ryukyu

Twitter:https://twitter.com/gran_tei

ぜんざいの店 純

〒903-0825 沖縄県那覇市首里山川町1丁目48

公認ライターおすすめ!沖縄県の美味しいごはん旅をご紹介

沖縄の夏の定番スイーツ「ぜんざい」が味わえる老舗の甘味処や、「ジャンボステーキ」が看板メニューの1979年創業のステーキハウスなど、沖縄で味わってほしいグルメをご紹介しています!

https://gohantabi.jp/okinawa

*この記事は2022年9月時点の情報を基に作成しています。

*新型コロナウイルス感染症の影響で、営業状況や掲載内容に変更が生じる場合があります。最新の情報は、事前に各店舗・施設の公式情報をご確認ください。

*「ニッポンごはん旅」は、新型コロナウイルス終息後の旅行先として検討いただきたいという想いで各地の情報を発信しています。

ライター:南天ぐらん

© 株式会社ロコガイド