豪雨災害後の瀬戸内海の島が舞台 傷ついた心の癒やしと再生を描く 東出昌大主演「とべない風船」ポスター

東出昌大主演の映画「とべない風船」が、12月1日より広島で先行公開、2023年1月6日より全国順次公開されることが決まった。あわせて、本ポスタービジュアルも公開された。

本ポスタービジュアルは、垂れ下がる風船を持った主要登場人物(東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子)のスチールを逆さまに配置し、本来は垂れ下がっているはずの風船が浮いているように見えるデザインになっている。表面的には正常に見えても、実は深く悩んでいたり、悲しい過去を抱えている、という人間の抱える表裏を表現している。また、右上には4名がそれぞれに抱く心情が描かれて、各ポスターの背景には撮影地である広島県瀬戸内海の景色も見られる。

「とべない風船」は、豪雨で家族を失い心を閉ざした主人公と、人生に迷い疎遠になった父親に会うため島にやって来た元教師の女性の、永遠に晴れそうにない心の行方を、多島美が連なる瀬戸内海の故郷を舞台に描いた作品。広島県出身の映像作家である宮川博至が監督・脚本を務め、平成30年の西日本豪雨による土砂災害をテーマの1つとして描いている。呉市蒲刈や江田島市といった瀬戸内海の絶景「多島美(たとうび)」で有名な場所など、広島でオールロケ撮影された。

主演は東出昌大。数年前に起こった豪雨で家族を失い、心に傷を抱えたまま、瀬戸内海の島で漁師をしながら孤独に生きる主人公・憲二役を演じている。共演の三浦透子は、過去のトラウマから周囲との関係がうまくいかず、島に逃げてきた元教師の女・凜子役を務める。元教師で引退後は地元の島に戻り静かに暮らしている凛子の父親役に小林薫、島民行きつけの居酒屋の明るいおかみ役で浅田美代子が顔をそろえる。

【作品情報】
とべない風船
2022年12月1日(木)より広島先行公開(広島・八丁座ほか県内5館にて順次)
2023年1月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
配給:マジックアワー
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