漢詩などの真筆展示 さくら会館で「良寛展」 15日に記念講演会

 頸城区花ケ崎のさくら会館は29日まで、良寛展を開いている。
 昨年に続いての実施で、漢詩や和歌などの良寛の書約30点を展示。多くは同館が所蔵する真筆で、有名な書の複製や、良寛を描いた絵なども併せて展示している。
 約半世紀にわたり良寛を研究している、同館の武藤敬一館長は「ここまで真筆に巡り会うことができ、間近で見られることに感激している。年間の展示の中でもハイライト。上越の人にももっと良寛を知ってもらいたい」と話す。
 15日に良寛記念館(出雲崎町)の永寶卓館長を招いての記念講演会を実施。さくら会館が所有し、良寛記念館に寄託している「良寛漢詩六曲一双屏風(びょうぶ)」の真筆を同日限定で公開する。講演は午前10時30分からと午後1時からの2回実施。事前予約が必要。

展示の目玉となる「良寛漢詩六曲一双屏風」(右)は通常時は複製の展示だが、記念講演会が開かれる15日に真筆が公開される

 期間中は特別メニューとして「良寛カレーライス」(800円)を数量限定で提供。五合庵のエピソードにちなみ、タケノコを具材に使用。ルウには良寛牛乳を使っている。

展示期間中に数量限定で提供する「良寛カレーライス」

 開場時間は午前10時から午後4時まで。日、月曜と祝日休館。入館料500円。感染症対策として来館時は事前予約が必要。問い合わせ、予約は同館(電025・530・3838)へ。

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