国を被告とする損害賠償訴訟の手続きで、国側が非公開のやりとりを無断で録音していたことが12日、分かった。法務省によると、防衛省の男性職員が録音した。原告の代理人弁護士が同日、横浜市内で会見し、「前代未聞で許されない行為。民事訴訟制度の運用を根底から揺るがしかねない問題だ」と訴えた。民事訴訟規則は、裁判官の許可なしに録音することを禁じている。
原告代理人の笠置裕亮弁護士によると、横浜地裁横須賀支部で11日にあった弁論準備手続きで、国側が一時的に退席後、書類ファイルの下に、作動中のICレコーダーが置かれているのを笠置弁護士が見つけた。