中学生が保護し自宅へ... 道に迷った女性助け感謝状 鹿沼署

高齢女性を保護し感謝状を受け取った大貫さん(左)と渡辺署長

 鹿沼署はこのほど、栃木県鹿沼市内の路上で道に迷った76歳の女性を保護したとして、鹿沼北中3年大貫美和(おおぬきみわ)さん(15)に感謝状を贈った。

 同署によると、大貫さんは9月30日午前7時15分ごろ、登校中に女性から「家族がいなくなったから探すのを手伝ってほしい」と声をかけられた。女性は膝から血を流しており、道路交通上の危険も察知できたことから、大貫さんは女性を自宅に連れて帰り、母親の愛子(あいこ)さん(38)に相談して110番した。女性は同署を通じて家族に引き取られた。

 大貫さんは「私にもおばあちゃんがいるので、自分の家族だったらと心配になった。助けられてよかった」と振り返った。感謝状を手渡した渡辺正祐(わたなべまさひろ)署長は「高齢者を見捨てなかった積極的な行動。大手柄だった」と大貫さんの勇気をたたえた。

© 株式会社下野新聞社