経済的困難家庭の子どもの現実 車座対話で痛感

 岸田文雄総理は11日、経済的に困難を抱える家庭の子どもたちを支援する人らとの車座対話を行い、その後の記者会見で「フードンバンク支援緊急対策事業を大幅に拡充する」と語るとともに「プレイパークを備えた居場所など子どもの居場所づくりの新たな形を考えるモデル事業の創設も進めていきたい」とした。

 岸田総理は車座対話で「切実な現実、更なる取組みの必要性を痛感させていただきました」と語った。

 そのうえで「今月中に取りまとめる総合経済対策で、子ども食堂等への食品提供を支える事業として、倉庫の支援も含めて『フードバンク支援緊急対策事業』を大幅に拡充したい。食事、食材等の提供を行う『地域子供の未来応援交付金』の補助上限額を大幅に引き上げたい」とした。

 また「プレイパークを備えた居場所など新たな子どもの居場所づくりの形を考えるモデル事業の創設も進めていきたい。こうした取組みを進めることによって、物価高騰によって大きな影響を受けている経済的に困難を抱える家庭の子どもたちの支援も含め、政府としてしっかりと予算においても、制度においても用意する。きめ細やかな運用に心掛けていきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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